T濾胞細胞：胚中心のホメオスタシスを制御する細胞
感染症から身を守る高親和性抗体の形成には、胚中心（GC）の形成が必要であり、そこでは特殊なT濾胞ヘルパー細胞（Tfh）がB細胞の手助けをしている。
それらのT-B相互作用は、B細胞のアイソタイプスイッチングと親和性成熟をサポートするのに重要である。
しかし、GC応答は、特殊なFoxp3を発現するT濾胞制御細胞（Tfr）によって厳密に制御される必要がある。
Tfr細胞がGC応答を制御できない場合、抗体を介した自己免疫につながることが示されている。
したがって、感染に対する防御と自己に対する寛容のバランスをとるには、二次リンパ組織内の細胞および分子事象を適切に制御することが必要である。
ここでは、これらのT濾胞細胞サブセットの発生と生物学について、特にTfh細胞の代謝制御に重点を置いて概説し、GC応答に関するより深い理解に貢献する。
