CD8濾胞性T細胞は自己免疫疾患におけるB細胞抗体クラススイッチを促進する
CD8 T細胞は、炎症および自己免疫疾患発症において、保護的役割と病原的役割の両方を果たすことができる。
最近の研究では、CD8 T細胞が、感染症において胚中心でT濾胞ヘルパー細胞として機能する能力が強調されている。
しかし、この現象が自己免疫において起こり、自己免疫の病態形成に寄与しているかどうかは、ほとんど未解明である。
本研究では、IL-2欠損マウスとscurfyマウスの両モデルにおいて、機能的制御T細胞が存在しない場合、CD8 T細胞がCD4 T濾胞ヘルパープロファイルを獲得することを明らかにした。
CD8 T細胞の枯渇は、IL-2欠損マウスの自己免疫病態を緩和する。
CD8 T細胞は、胚中心局在ケモカイン受容体CXCR5、主要なT濾胞ヘルパー転写因子Bcl6、およびT濾胞ヘルパーエフェクターサイトカインIL-21を発現している。
CD8T細胞はB細胞濾胞に局在し、B細胞共刺激性タンパク質を発現し、B細胞の分化と抗体のアイソタイプクラススイッチを促進する。
これらのデータは、自己反応性CD8 T細胞が、CD4濾胞様分化と機能性を通して、部分的には自己免疫疾患に新規に寄与していることを明らかにした。
