ワクチン、免疫、自己免疫における胚中心および濾胞外B細胞反応
概要
活性化されたB細胞は、濾胞外（EF）反応と胚中心（GC）反応のいずれかに関与する。正規の応答は、EF部位から生じる変異のない形質細胞が短期間作られたあと、胚中心で生じる体細胞変異したメモリーB細胞（MBC）と長寿命の形質細胞が作られる。しかし、体細胞超変異と親和性成熟は両方の部位で起こりうるし、かなりの割合のMBCが胚中心形成前に産生される。感染応答は、数カ月間持続する胚中心反応から、胚中心を支配的に抑制する持続的なEF応答まで様々である。ここでは、EFおよび胚中心反応の機能的出力と、それらを促進する分子スイッチに関する現在の理解について概説する。また、これらの反応の大きさと持続時間を制御するシグナルについて議論し、知識のギャップと重要な研究領域を概説する。このような分子スイッチの理解は、ワクチン開発、ワクチンの有効性の解釈、自己免疫疾患の治療にとって極めて重要になってくる。
要約
B細胞応答は、胚中心性応答と濾胞外性応答のいずれかに向かって進む。濾胞外反応は、ある種の感染症や自己免疫において支配的な様式であることが、ますます理解されるようになってきている。ElsnerとSchlomchikは、この2つの反応タイプについて概説し、免疫、ワクチンデザイン、疾患の層別化と治療への影響について論じている。
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