スフィンゴシン-1-リン酸受容体2が濾胞性ヘルパーT細胞の胚中心での滞留に重要である
濾胞性ヘルパーT（Tfh）細胞は、B細胞濾胞に接近して抗体反応を促進し、特に胚中心（GC）反応に重要である。
しかし、Tfh細胞がどのようにしてGCと物理的に結合するのか、その分子機構は不完全にしか解明されていない。
我々は、スフィンゴシン-1-リン酸受容体2（S1PR2）遺伝子が、GCに局在するTfh細胞の亜集団に高発現していることを報告する。
S1PR2を欠損したTfh細胞は、GCへの滞留が損なわれているため、GCへの集積が減少していることが示された。
S1PR2とCXCR5の両方を欠損したT細胞は、CXCR5のみを欠損したT細胞と比較して、GC応答を支持する効果がなかった。
これらの結果は、S1PR2とCXCR5が、GCにおけるTfh細胞の局在を協調的に制御し、GC応答をサポートしていることを示唆している。
